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アマヤドリ「月の剥がれる」を観て [演劇]

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アマヤドリアマヤドリ

《あらすじ》

「怒り」を放棄して暮らす国のとある学校。そこではサンゲ(散華)という、自らの死をもって殺人に抗議する過激な平和団体について学んでいた……。

ネット上で一人の青年が発表した思想から始まったサンゲの平和運動は、すぐに証券マン崩れの策士・羽田の目に留まり、彼を中心とした小さな平和団体が組織される。お飾りの初代代表に担がれた現代芸術家崩れの男・朝桐太地は、弟妹の反対を押し切ってノリで運動に身を投じてしまうが、そんな折、この国の軍隊が始まって以来の海外での死傷者が出る事態が起き、早速サンゲは、「命をもって抗議する者」を抽選によって選出する……。

サンゲという過激な平和運動を通して描かれるイノチガケの激動の世界と、「怒り」を放棄した人間たちがのほほんと暮らすのどかな世界を行き来しながら綴る異色の現代劇。学校、家庭、戦争、平和、宗教、憲法など社会的なモチーフを小さな人間たちのささやかな暮らしから描き出す一大絵巻。世界各地で続発する暴力と殺人、そして焼身による抗議活動に対するアマヤドリからの苦し紛れの必死の応答は、叶わぬ願いへの祈りの祝祭劇である。

評価は、星4つです。
★★★★☆

休憩10分あるが2時間50分は長かった。
隣の席の人途中退席して戻ってこなかった…おーい、おーい。
初演を観てたので、
それとの比較では学校パートが小学生から高校生位になった為か、
とても分かりやすくなっていた。

初演を観たときは、日本の軍隊が他国で戦闘?
そして他国と争いするかなと現実との乖離を少し覚えたが、
昨今の世界情勢からその絵空事感が薄れてるのが怖い。

サンゲという抗議の為に自死する集団。
昨今のSEALDsや辺野古など反対運動と被るが「命懸け」としてはどうだろうか?
命懸けに抗議をしなければならない状態、命懸けで守らねばならない状態とは、
ほど遠い現代の日本。
これは気がついていないが幸せなことである。

劇中の台詞であった「悪影響が怖くて生きていけるか。」
が印象的だった。
抗議の為の自死を抗議する為に自死。
そこには希望を奪うだけで抗議の意味はあったのか?
当事者には意味があったのだろうが…
生きていることは妥協することと台詞があったが、
生きてる事だけで幸せ者と思ってくれることが幸福なのかもしれない。

ラストの群舞が頭に残る。

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