不思議少年『棘／スキューバ』を観て

不思議少年

『棘』
ある雨の夜。一人の女が死んだ。
「なんで私はこうなっちゃったんだろう」
彼女の口から、自身の人生が語られる。
それを見つめる一人の坊や。
坊やは彼女の思い出の中へと入ってゆく。
人生が終わる瞬間、彼女は何を思うのか。
きっとどこにでもいる、ある女の物語。

『スキューバ』
お母さんは、いつもお話を聞かせてくれた。
ふかふかの毛布にくるまって、 そのお話を聞いている僕とお姉ちゃん。
絵本をめくると、そこは 海になってお家になって水族館になって……。
物語の中に、僕たちは深く潜ってゆく。
それは、イルカになりたかった、女の子のお話。

評価は、星4つです。
★★★★☆

熊本からの刺客。
熊本から全国ツアーということで、
アゴラ劇場にきていました。
もちろん、初見の団体です。
観るつもりはあまりなかったのですが、
フォロワーさんのおすすめで観る決心が出来た次第です。

それにしても九州の劇団はあなどれませんね。
劇団 go toも面白かったし、不思議少年も面白かった。

短編2編で、一つ目は「棘」。
棘が刺さる物語。
丸子の話は果たして丸子自身の話だったのか？
誰にである「あの時の選択」の話だったような。
観た後の外連味がたまらない。
同じような日々は同じであることが幸せなのだ。
そこから外れるまで気付かない。でも同じ日からは外れたくなる。
「棘」は人生のスパイスになるか傷になるかは己次第…

二つ目は「スキューバ」。
タイトルに騙されたかな（笑）
短編なのだが凄くよい。
なんだろう。
ありがとうといいたい。
イルカになった少女の物語は続いていくのだろう。


無理して観た甲斐がある熊本からの劇団でした。
また東京で観たいな。
100分間楽しめた！