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劇団チョコレートケーキ「治天ノ君」を観て [演劇]

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劇団チョコレートケーキ劇団チョコレートケーキ

大正天皇嘉仁

明治と昭和に挟まれた短い治世。
脳を患っていたと存世中にも公然と噂された悲劇の帝王。
置き去りにされた人間『大正天皇』の本当の姿とは?

評価は、星5つです。
★★★★★

とてもよかった。
二時間半全く飽きなかった。
初演を観てるので内容は知ってたが、
なんだろうか…深みというか人物達の信念がくっきり見えたからか。
そして時代がまた摂政や天皇について解を出さないといけない現実に直面したからか。
とても胸に迫った。

生まれながらにブラック企業のSEを継ぐ環境に居たら、
それを受け入れるのか?受け入れるしかないのか?
職業選択の自由とか、それを超えて死ぬまで辞められない、
責をおった存在。
最前列で明治天皇から見下ろされる席でひれ伏しながら考えてしまった。

そんな中でも初めて一夫一妻をして、
変えていった風は今でも皇室に吹いて居ると思う。
そしてケネディ大統領暗殺と同じくらいきな臭い原敬首相の暗殺。
治世は誰のために?誰が行ってるのか。
そう考えるとアベ政治許さないなんて言えない位に昔の政治はやばい。

音楽も効果音も最小限でした。セットも椅子一つ。
それで圧倒的に二時間半をもたせるのだから、なんという演劇の力。
少し笑って凄く泣いた。
原敬の土下座に四竈の怒りに大正天皇の信念は、
シン・ゴジラの矢口の演説同様に、男の本気ってやつでグッときますね。

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