SSブログ

スポンサーリンク


鬼の居ぬ間に『逆柱 ―追憶の呪い―』を観て [演劇]

IMG_6097.jpg
鬼の居ぬ間に
【あらすじ】

ある一族が姿を消した。
聞けば風吹く春の新月の晩であったらしい。
以来、田畑は荒れに荒れ家畜は骨だけを残し腐臭すらせぬ。
家々は形ばかりの骸となり、漂う埃がもの哀しい。
――村は死んでいた。
しかしその中に一つ、生きているかと見紛う柱。
逆さに立てられたその柱は、朽ちもせず蟲も喰わず、この荒廃に異彩を放つ――。
そうして私は気付いてしまった。
この村に纏わりつく陰鬱は、この柱に寄りかかる酷く憔悴した男と、彼のかけた呪いに依って初めて、陰鬱たらしめるのだと。
初めから――、すべてが逆さまだったのだ。
これは昭和十九年初春に起きた、ある男の追憶の物語である。


【逆柱】
誤り有りて、逆さに立てられた木の柱は、火災、家鳴り、また怪異などの起こる原因とされ、
棲む者や大工に衰退の象徴として忌まれてきた。
或いは日光の陽明門には、一本だけ逆さに立てられた柱があるように、
未完成の建造物は繁栄の象徴とさてきた。
逆もまた真なり。
この逆柱と呼ばれる妖怪は、どうやら極端に分かれる諸説があるようである。

何というものを見せてくれたんだ!
この何とも言えない観劇後感。
誰も救われていない。
いや救われていたのかな、、
鬼の居ぬ間にはこうなる。

家の繁栄を願って、逆柱にした。
逆にその繁栄の為に、一族が無理をし始めた。
既に呪いがかかっていた。

兄と弟は拐われた子供、
唯一の血縁の妹に家長とするもそれに反対して、
監禁する兄。そしてその婚約者。
正当な血を継いだ産まれたばかりの子供は妹自ら殺す。
民俗学者である婚約者が逆柱に呪いをかける。
それにより一族は病や自殺となり、集落も崩壊していく、、

最後に晩年、生き残った婚約者が妹に手をかけて、、
その後にあの時殺したはずの子供が実は生きていて、
家にたづねて来る。母である妹と父である婚約者の元に。
だがその家にはもう骸しかいない、、

呪いってあるのか?ないのか?
血ではなく土地、家が何かをさせるのか?
現代の家では逆柱なんてないので安心です。
レオパレスは現代の逆柱かもしれませんが(笑)




スポンサーリンク







nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:演劇

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント



スポンサーリンク