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『いざ、生徒総会』Aキャストを観て [演劇]

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舞台『いざ、生徒総会』 | VACAR ENTERTAINMENT
波乱の生徒総会、開幕!
“自主自律”を旨とし、文化祭・球技祭・卒業式などの各種行事を生徒が主体となって行なっている県立高校・国府台高校。
あるとき、一人の生徒によって、校則に対する重大な改定案が提出された。
それは…「制服自由化」。
その議題は全校を巻き込み、そして、いざ、生徒総会へ…!

『いざ、生徒総会』は初めての観ました。
過去に公演あったのですが、なかなか機会がなく、
冨坂さん演出と前田さんが出演なので観に行きました。
Aキャストの日でした。

第1話「私の好きな制服」
全ての始まり。
服装に相談に来た1年を通して、制服自由化の目指す理由と、
その利益を享受される者が展開される。
書記→副会長→会長という一方通行な片思いって素敵だねと思いつつ、
シュミレーションに笑った。

第2話「私服デート」
まさかジェンダーものだと思わなかった。
中身が女性の翼が制服を着ることで学校に存在でき、
制服自由化により、強制的に着るべき制服を着なくても良いとなった場合に、
諦めていたことに迷いが生じる、、
制服自由化で不利益となる者が展開される。

第3話「優しい監査」
オープニングで、制服自由化の議決を無効化した監査。
その監査のエピソード。
あのなんか監査室にいる人が語るのが、監査の真理だ。
ふざけているようで耳に入ってこないけど(笑)
ただ一度、温情をかけた時に起きた不公平感。
罰を与えるのでなく、ジャッジメントすることが大事。
最後に、第5話に向けての監査の彼女の信念が築かれた。
ここのパートが笑えて好き。

第4話「制服廃止運動反対について考える会」
紛れ込んだ男がどうやって脱出するのか。
手に汗握るスパイものです(笑)
前田先生との絶妙なアイコンコンタクトに笑った。
そして、山口さんに翻弄される男子ども(笑)
女王は自称なだけで実は支持されていないのが悲劇で喜劇(笑)

第5話「いざ、生徒総会」
ついに始まった生徒総会。
制服自由化の投票が終わり、制服自由化の決定か!?というところから、
監査の残酷な宣告。
そして生徒会長の半沢直樹的な反撃の監査役の解任動議。
さらに副会長からの生徒会長の解任動議と荒れに荒れた生徒総会。

生徒会長の言うことは正しいし、
「制服自由化」という目的の達成への執念とか凄い。
それがたった一人の監査の重要事項かの判断で覆るって言うのは、
どうかと思うのは共感できる。
でも最後の手段を使ってでも実行すべきなのか?
でも「制服自由化」って求めていたよね?
求めていない者、求めていた者から梯子を外されても、
国府台高校の自主自律の呪縛に囚われる会長。

ナイゲンしかり、卒業式決行も最後にみんなで折り合いをつける。
子供から折り合いとつけて大人の世界になる。
なんとか自主自律を守っている風なんだけど、
実際は折り合いで、当初の本当にやりたかったことがサラリとできていないんだよね。
ただ純粋に当初の目的を遂行しようとしている生徒会長、どさ回りとか、
彼らにしてみれば、なんでやりたい事やれてないのにおかしいでしょ?
って当然の主張だし、あと少しで本来の目的達成なのに!と言うジレンマがすごく分かる。

国府台高校の自主自律のバグは、
そのまま政治に、現在の民主主義のバグである。

そして折り合いをつけて生きていかねばならぬジレンマである。
笑いながら、いつの日か「制服自由化」が可決される日を願ってしまった。

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閉館が決まったd-倉庫を後にして。
さらば、d-倉庫



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