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かはづ書所「Dの再審」を観て [演劇]

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かはづ書屋 WEB
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大正9年。

帝都東京の古本屋を舞台に密室殺人事件が発生。
警察が手をこまねく中、一人の青年が謎を解き明かす。
青年の名は明智小五郎。
『D坂の殺人事件』と呼ばれるこの事件の解決を機に、明智は日本を代表する名探偵になっていった。

そして40年後、昭和35年3月。
明智小五郎の還暦を祝い、『D坂の殺人事件』の事件記録をもとに模擬裁判が行われる。明智の推理を讃えるイベントのはずだったが、参加者の一人が異議を提出。

「明智小五郎は誤った人物を犯人として告発した。事件は冤罪だった」

この発言をきっかけに、次々と飛び出す新たな証拠や証言。
さらに参加者たちの思惑が絡み合い、模擬裁判は混乱の渦に飲み込まれていく。

遅れて来る名探偵を待つ人々が、論理と情念を弾丸のごとく飛び交わさせる論争エンターテインメント。

評価は、星5つです。
★★★★★

十七戦地の演出脚本家と団地妻感が強い人(藤原薫さん)目当てで観劇。

まず着眼点が素晴らしい。
江戸川乱歩の『D坂の殺人事件』を実際の事件と捉え、
明智小五郎が下した推理の矛盾を突いていく。
それを本当の法廷でなく、イベントの仮想法廷ということに変え、
法廷論争を繰り広げていくとは。

その中で推理の矛盾、証人の証言の嘘、新たな証拠と
さまざまな論争が繰り広げられる。

それにしても90分で対立、過去の因縁、協力、新事実などなど凄くまとまっていた。
まさにジェットコースター的な展開で全く飽きなかった。
D坂を読みたくなるなぁ。
本当におすすめ!

面白かった!
あのままでよい終わりなのに、もう一仕掛けあるとはね。
ニヤリとしちゃいます。
もう一回観たい。

惜しいのはスタジオ公演なので外部の音が気になるなる。
そして謎の着信音。
あの辺だけ集中出来なかった(^_^;

次回公演あったら即予約ですな。

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