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ヤリナゲ「緑茶すずしい太郎の冒険」を観て [演劇]

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(劇)ヤリナゲ(劇)ヤリナゲ

「産むべきか産まざるべきか、それが問題だ/か?」
2014年3月荻窪小劇場にて初演され、賛否両論を呼んだ問題作を、「母と子」にクローズアップして改定!「出生前診断と中絶」に後ろめたさとナンセンスをまぶした、「ボーイ・ミーツ・マザー」な物語。

評価は、星4つです。
★★★★☆

初めての劇団です。
以前から、TwitterのTLにちょいちょい出現していて気になってました。
今回王子小劇場でやるのと、ちょうど午前11時開演という、
隙間時間に組み込めたの観劇しました。

いやー観てよかった!
面白かった。

タイトルとフライヤーからは期待できなかったのですが(笑)
だって登場人物の名前がウーロン茶熱い花子ですよ(笑)

でもね、この登場人物も含めて、現象や病気をふざけた名前にして、
凄いオブラートに包んで、トゲのある賛否両論的な問題を上手く演劇にしてて面白いと思いました。

こういうことは映像でなく演劇で表現すべきことです。

物語は、ウーロン茶熱い花子という臨時教員の女性が、
不倫相手の先生の子供を身ごもり、
その出生前検査で子供がドーナツ化(ダウン症?または障がいを指している)していることが分かり、
生むか生まないか悩んでいく物語である。
そしてウーロン茶熱い花子の姉がドーナツ化しているのだ。
ウーロン茶熱い花子のとる道は?
というストーリーである。

不倫相手の緑茶かなしい太郎がウーロン茶熱い花子から、
子供が出来たと聞いたときの「凄い」という感想は自身に向けてだし、
母親から姉の介護のこと考えていると問われた、
ウーロン茶熱い花子は「分かってたら演劇しない」と言う。

物語では、お地蔵さんがドーナツ化する息子を救ったかもしれないが、
それは2割の雨が降らなかった確率なだけ。
(ドーナツ化しない確率を降水確率に例えていた)
残り8割の存在の姉は居るのだ。

ここに物語上の奇蹟を見せたと思わせつつ、
現実の確率に従ってみたという現実の確率に震えるわけです。
そうドーナツ化は100%ではない。20%は正常で生まれてくるのだ。

不倫相手の先生の奥さんと先生で、
不倫を精算するシーンで、堕ろすことを要望されたウーロン茶熱い花子。
その時にウーロン茶熱い花子の「会いたいよ」の言葉が真理なんだろう。


出生前診断をライトに表現しちゃうのは演劇ならではの表現でした。
女性はどう感じたのか思った聞きたいですね。
私も「凄い」としか言えないかも(^_^;)


最後に笠野ジゾ子の演劇の感想で長いだけとか、
ちょっと演劇に対する自虐ネタに笑えましたw
あとお母さんの洗濯物の畳み方が上手で感心しました。
ショップ風でね。上手く畳むもんだと感心しました。

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