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パラドックス定数「深海大戦争(2016)」を観て [演劇]

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弱肉、強食


ひろいひろいうみの おくふかくで

いきること いきてゆくことだけを

ただじゅんすいに ただひたすらに

きどあいらくなど とうにわすれて

ふるいほんのうの おもむくままに


ころしあいをしよう。

ひろいひろいうみの おくふかくで

いきてゆくことを のぞんでいたら

いきものとはよべない ばけものが

なきながらさけびながら うまれた

もうわかってる うまれたからには


ころしあいは とまらない。

評価は、星4つです。
★★★★☆

今回の予約特典は、
ガチャガチャのカプセルでした。

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私の中身はペンギンとシャチでした。

そして前編(前回の深海大戦争)を観ていたので、
その半券で特典もらえました。

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手ぬぐいです。
氷山、抹香鯨、鯱、皇帝ペンギン、大王イカの柄ですね。
これは貴重だ!!

さて後編となる物語となるのですが、
いきなり後編だと訳が分からないので、
前編のダイジェスト版も少し含んでました。

でも前編を見ていてよかったと思いました。
前編を見てないと皇帝ペンギンや抹香鯨の殿下や大王イカの弟の関係が、
より深く理解できないかもしれないからね。

タイトルが「深海大戦争」となっていましたが、
その名に恥じることなく、戦争でした。

知恵を手に入れた大王イカの弟、
そして人類が落とした青い炎という力を手に入れる。
(この青い炎はチェレンコフの光を暗示しているから、
核のことかなと推測。劇中では一切語られていない)

その力で抹香鯨を皆殺ししようとする。
抹香鯨の王と息子の王子は、
それぞれ大王イカを殺すことと、
和平を求める道に進む。

その臣下の鯱は、
何か腹の底に含みながら、抹香鯨に従う。

皇帝ペンギンは、大王イカの弟と抹香鯨の王子の間で、
友情を模索する。

氷山は傍観者であったが、
人類により空母にされる。

海底では抹香鯨と大王イカの戦争が始まり、
海上では人類の戦争が始まる。

海洋生物の戦いは、
ノルマンディー上陸作戦のような迫力がありましたね。

青い炎を手に入れた大王イカの弟の戦い。
だが、人類でも持て余した力を下等生物が操れるはずもなく…
海を汚し、仲間も犠牲になっていく。
全てを焼き尽くし海が死の海になる。
それでも大王イカの弟の進撃は止めない。
知恵を付けた大王イカの弟は、食物連鎖の頂点を目指す。
食われるだけの己の存在を変えるために。
ただそれだけのために。

それ故、ラストシーンの大王イカの弟の願い、
青い炎を汚染した海から拾い、
傷ついた体を皇帝ペンギンに預けて、
最後の攻撃をする。

そこに生まれたのは、
食物連鎖の結果、戦争の結果、
何一つ動くもの、浮くものがない世界であった。

ラストシーンの風景は誰の未来だ?
海洋生物の話であったが、そのまま人間に当てはまる。

言葉は疑心を招き、態度はそれを証明しない。
何が真実だったのか。
冥界が生まれた場所には人も生物もいなかった。


印象に残っているのは、
鯱の西原さんの目がよかった。
ありゃ魚(人)を殺している目だった(笑)

そして、いい声の氷山の植村さん。
海の傍観者であったが、人類により戦争に巻き込まれる。
海の平和を願いつつ、彼も青い炎に焼かれていく。


それにしても、馬の話やら海洋生物の話やら、
パラドックス定数は時々、血迷いますよね(笑)
面白いからいいのですが(*^_^*)

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