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MU「狂犬百景」を観て [演劇]

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■あらすじ

——— 東京の街には狂犬が溢れている。コンビニ、製菓会社のオフィス、漫画家の豪邸、動物愛護センター、etc ...。ゾンビの如き狂犬たちに追われても、 「犬より人間のほうが優位」な無意識が産み出す、恐怖と罪と葛藤と笑い、新しい風景。

評価は、星4つです。
★★★★☆

MUはよくチラシなどで観るのですが、
なかなかタイミングが合わないで、
初めて観劇する劇団となりました。

場所が異なるが同じ世界で時系列順の4つの物語。
全4編の短編連作だけど少しずつ繋がってる。

ゆっくりと狂っていく世界。
いや狂っていたのがわかる世界だったのか。

最後の話でそれが今までの伏線だったのか、運命だったのか。
それは当人達がわかるシナリオ(人生)だったのか。

登場人物が多いので当日パンフを読んでおくと劇中余計なことを考えないですむのでよいかと。
サラリーマンとしては第二話の専務に憧れるかな。
私も黒糖のように甘いと言われたい
(今はジャムおじさんと言われてるが、それは内面でなく外見だからw)

現実に起きたら怖い話でした。

第一話「犬を拾いに」
コンビニ。
始まりの物語であり、この文太と友紀奈の元恋人同士が物語のキーとなる。
途中までは宝くじを巡るコメディテイストだったのが、
突然のホラー感な展開になる。
もしかしたら、ここに全ての伏線が詰まっていたのかも。
それは運命だったのか。

第二話「グッドバイブレーション」
製菓会社のオフィス。
部長がいい。そして羨ましい(笑)
ゾンビ映画好きのゆるかわOLはもしかしたら、ニュータイプだったのでは(笑)
岸くんのその後が気になる。。

第三話「漫画の世界」
漫画家の豪邸。
世間が狂犬病のパニックのさなか、犬を狩る漫画で売れている漫画家のインタビューの話。
そして取材に来た記者とカメラマンの真意は…
カメラマンの動物愛護するために、実際に違法に狩っている漫画家一味を暴きたい潜入取材だった。
でも狂犬病の犬を守る必要があるのか?
劇を観ているとカメラマンが狂っているように思うが、
実は狩っている漫画家一味の方が常識を失い、感覚が麻痺していっている描写がゾッとした。
第一話で、文太臭いと言った犬の爪をいい匂いと言う漫画家一味…

第四話「賛美歌」
全ての伏線がここに集まる。
成川さん演じる動物愛護センター室長の苦悩がジワジワと胸にくる。
狂犬病の犬は病気で狂っているが、
不要となり犬を捨て、他人に始末させる人類を狂っていると言わずになんと言うか。

MU次回も観に行こうと決めた団体でした。

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