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劇団だるめしあん「ひとごと。。」を観て [演劇]

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劇団だるめしあん オフィシャルサイト劇団だるめしあん オフィシャルサイト

2016年、地元で大きな地震があった。
元彼が、死んだらしい。
すごく、慌てた。

でも家族も無事だったし、友人もみんな生きていた。 そして、だんだん報道もなくなって、1年経たないうちにあっという間にひとごとになった。だって結局遠くの地元より、目の前の仕事や恋愛のほうが大変だ。 それでいい。とはおもわない。でもだからって一体どうしたらいいんだろう。

東京に住んで16年目、地震で死んだ16歳の頃の恋人とともに模索する
自分と他人の境界線の話。


「射精するみたいに、泣きたいなー。」

評価は、星4つです。
★★★★☆

だるめしあんは3回目の観劇となります。
過去見た中で今作品が一番好きかも。

当事者だけが分かる心情。
未経験のイマジネーションは遠くに及ばない現実。
全ては人ごとなのかも。
自分を語れるのは生きているものの特権。
語れない先輩の想いの行き先は何処か…
まさか、だるめしあんでしっとりするとはw

千秋役の河南さん、大塚役の坂上さん、
先輩役の柳内さん、梢役のもなみさんが印象に残った。
あとラストシーンもね。
途中の群像シーンのダンスのようなところも印象的でしたね。
あとSNSをモチーフにしたリアル呟きも。
音声にしたらこんな感じだろうとね。
東日本大震災では私は帰宅難民になって、
その際にツイッターのつぶやきの情報で助かったのですが、
どこか一体感があって盛り上がった感があったのだと、
劇中のシーンから改めて気がついた次第です。

あと最初にまだ始まってませんと自分語りから入るのは時間堂のローザを思い出した。
それにしてもやっぱりエロはあったけど控えめ…だったのかなw

終演後、初日乾杯でビールにありつけました。
申し訳ない!
アフタートークで脚本の坂本さんとオノマリコさんが、
オナニーについて語るのが中々の趣向でしたw
オナニーは自己完結。
なるほどね。
他人も自己も完結が不要となった人はどうすればと質問すればよかったかも(・ω<)

心残りは舞台の上の写真を見て帰ればよかった。
舞台の写真は熊本の震災の写真もあったらしいのでね。

佐々木俊尚著「当事者の時代」を思い出しつつ、
部外者が悲劇・怒りに憑依すること、
人ごとにすることしないことの是非について考えた。

あと坂本さんが振り返った日記の販売を待ちつつ帰路につく。
面白かった!

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