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イキウメ「天の敵」を観て [演劇]

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■ジャーナリストの寺泊 満(安井順平)は、菜食の人気料理家、橋本和夫(浜田信也)に取材を申し込む。
きっかけは妻の優子(太田緑ロランス)だった。
寺泊は難病を抱えており、優子は彼の為に橋本が提唱する食餌療法を学んでいた。

当の寺泊は健康志向とは真逆の人間だが、薬害や健康食品詐欺、疑似科学や偽医療の取材経験も多く興味があった。
優子がのめり込む橋本を調べていく内に、戦前に食餌療法を提唱していた長谷川卯太郎(松澤 傑)という医師を知る。

寺泊は長谷川と橋本の容姿がよく似ていたことに興味を持ち、ある仮説を立てて取材に望んだ。
寺泊は、プロフィールに謎の多い橋本は長谷川卯太郎の孫で、菜食のルーツはそこにあると考えた。
橋本はそれを聞いて否定した。
実は橋本は偽名で、自分は長谷川卯太郎本人だと言う。

橋本の片腕・料理家の五味沢 恵(小野ゆり子)。
卯太郎の先輩医師・糸魚川典明(有川マコト)。
糸魚川の孫の弘明(盛 隆二)と佐和子(村岡希美)夫妻。
卯太郎の友人・玉田欣司(大窪人衛)。食の求道者・時枝 悟(森下 創)。

以上の登場人物でお送りいたします。

評価は、星4つです。
★★★★☆
2010年初演の短篇「人生という、死に至る病に効果あり」の長編化。
短編を見ていたので成る程こうなったかという点も楽しめた。
最前列の良席で更に楽しめた。
最初の料理シーンの匂いがたまらなかった(笑)

私は最初はジャーナリストと同じ胡散臭い思いを持って観ていたが、
卯太郎が語る過去に引き込まれていった。

劇中で語られるように新しい食物連鎖が生まれる気がしてゾッとした。
人は老いと病気の前に、禁断の実を食べることを我慢できるのか?

不食の末、人類を極めても友を求める。
人は一人では生きていけない。

チラシで指を切り流血し、止血しながら観劇した。
意外と流血量が多くて、勝手に物語とシンクロしてた(笑)
自分の血は煮干スープの味がすると思う(キリッ

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