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「プレイヤー」を観て [演劇]

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シアターコクーン・オンレパートリー2017 プレイヤー | Bunkamuraシアターコクーン・オンレパートリー2017 プレイヤー | Bunkamura

舞台はある地方都市の公共劇場、そのリハーサル室。国民的なスターから地元の大学生まで、様々なキャリアを持つ俳優・スタッフたちが集まり、演劇のリハーサルが行われている。
演目は新作『PLAYER』。幽霊の物語だ。死者の言葉が、生きている人間を通して「再生」されるという、死が生を侵食してくる物語。

<行方不明の女性、天野真(あまのまこと)が遺体で見つかった。死後も意識として存在し続けることに成功した彼女は、友人達の記憶をアクセスポイントとして、友人達の口を借りて発言するようになっていく。事件を追っていた刑事、桜井を前に、天野真を死に導いた環境保護団体代表であり瞑想ワークショップの指導者、時枝は、これは世界を変える第一歩だと臆面もなく語る。死者との共存が、この物質文明を打開するだろうと。カルトとしか思えない時枝の主張に、桜井は次第に飲み込まれてゆく。>

物語は劇中劇と稽古場という二つの人間関係を行き来しながら進んでいく。
死者の言葉を「再生」することと、戯曲に書かれた言葉を「再生」することが重なる。単なる過去の再生ではなく、今を生き始める死者と、戯曲の言葉に引き寄せられ、アドリブで新たな言葉を紡ぎ出す俳優が重なる。
演じることで死者と繋がった俳優達は、戯曲の中の倒錯した死生観に、どこか感覚を狂わされていく。生と死、虚構と現実の境界が曖昧になっていく。時枝の狂った主張は、桜井の選んだ行動は、リハーサル室でどう響くのか。

評価は、星4つです。
★★★★☆

事前に上演時間をフォロワーさんから教えてもらって、
立ち見席で長時間持つかしらと思ってました。
そんな不安も古田新太さんとトイレですれ違う幸運で忘れました(笑)

ラストシーンで鳥肌が立つ。
イキウメの初期の頃のナイフの刃の部分を間違って握ってしまったようなあの感覚だ。
イキウメ版とどう違うのですかね?
どこからどこまでが現実なのか、
それとも全てシナリオ通りだったのか、
皆プレイヤーだったのか。

立ち見だったがそんなことを忘れて夢中で終わった。
もうあのシーンを見た全員、彼のプレイヤーになってしまったはず。。

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