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TOKYOハンバーグ「しゃぼん玉の欠片を眺めて」を観て [演劇]

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TOKYOハンバーグTOKYOハンバーグ

若い夫婦が家を建てて暮らし始めた。
毎日を忙しなく過ごし、時が流れ、やがて親となり、子供と飛ばしたしゃぼん玉。
屋根まで飛んで、こわれて消えた。

中年の夫婦が家といっしょに呼吸する。
毎日がのんびりとなって、さらに時が流れ、たまに遊びに来る孫が飛ばすしゃぼん玉。
屋根まで飛んで、...

評価は、星4つです。
★★★★☆

主演の三田村さんが私の父と同い年。
なので人ごとではない話でした。

ラスト近くのシャボン玉を見てたら涙が溢れていた…

幸せとは?家族とは?と、身近であり目を背けている未来について考えさせられた。
どの視点、どの価値観で見るかで印象変わる物語とおもいました。

父は子供を思い、子は父を思う。
その思いがすれ違うのが悲しいが、
親心、子心からは仕方ないのか。
そして亡き妻にずるいという父の可愛さと、
妻の在りし日の美しさと今年は一緒にと言う悲しい宣告が、
より人の人生の儚さをうつす。

子供を育て、家を守り、
子が旅立つ家。
もう一つ新しい家庭が生まれる家は、
子が親と過ごそうとする家。
どれが正解か分からない。
それゆえにしゃぼん玉の数のように、
いろいろな形と大きさと消えるまでの時間があるのだろう。

「愛、あるいは相、それは哀。」で、
主人公の友達役で女子高生役が板についていた劇団員の永田さんが、
結婚を控えた社長の肝っ玉娘を見事に演じて、時の流れを物語同様に感じてしまった。
いい味が出てるね。
劇団員は客演に負けてなかったですね。

とても良い舞台でした。

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