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TOKYOハンバーグ「朧な処で、徐に。」を観て [演劇]

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TOKYOハンバーグ
観劇したのは1週間前です。
劇団目当てで観劇なのですが、
JACROWの宮越麻里杏さんが客演というので、
そちらも注目して観劇しました。

見終わった後に思ったのは、ハンバーグの公演の中で一番好きかもということ。

なんとなく前のTOKYOハンバーグなら「最後に歩く道」のような感じで、
特殊清掃の人たちの物語を掘り下げたのかなと思いますが、
主人公の脚本家の書くことの彷徨いとともに、
物語が進んでいく、この構成に僕は凄く惹かれました。

舞台上ではコロナ禍を反映してマスク姿の俳優陣。
外では見慣れた光景だけど舞台上では珍しいと思った。
劇中劇シーンでマスクなし姿を見て、何が当たり前で何が当たり前でなくなったかハッとした。

劇中劇のリア王でいいのかな?
これがたまらなく面白かった。
フランス王になれなかった棒読み具合が最高だし、
主人公が急に役を振られるのに、本を離してセリフを言ってるのを共演者が驚愕してたり、
大御所の俳優が急に立ち、本読みから立ち稽古になってみんなワタワタしてる所とか、
棒読みのフランス王の大丈夫か?怒られないかみたいなみんなの反応とか可笑しくもあり、
そこから、共演者の中にあの頭の中の姉妹や自殺男女がいて、そういうことだったかと分かったり、
そして、彼らが脚本家の中から消えていく朧気な所とか良かったなぁ。

脚本家が過去の劇団時代の同僚を糧にして、そして昇華していき、
次に取材先の人を飲み込み、きっと今後はそのキャラクターたちが動き出し、
また消えていく。。
その作業はまるでセルフネグレストのようで、、
孤独なのか孤高なのか。

孤独死に関して、自分はと心配になる…
でも堂下さん演じる俳優のように孤高が孤独なのかと思うと、
徐に違うとも言えるが結果はどうなのか?
何が正解かは分からない。
自分から離れたのか離れていったのか。

再演の時はあんな消毒やマスクしてたねと笑い話になれば良いが、、
どうやらwithコロナしかないようだ。
そこどうなるやら。
兎にも角にも面白かった。



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