死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発 (角川文庫)

  • 作者: 門田 隆将
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2016/10/25
  • メディア: 文庫


2011年3月、日本は「死の淵」に立った。福島県浜通りを襲った大津波は、福島第一原発の原子炉を暴走させた。日本が「三分割」されるという中で、使命感と郷土愛に貫かれて壮絶な闘いを展開した男たちがいた。

佐藤浩市と渡辺謙が共演して、福島第一原発事故を描く「Fukushima 50」として映画公開決定している原作本となります。
そこから興味を持って読みました。

いつの時代でも上層部はクズだと分かります。
そして菅直人元首相が最悪というのが分かります。
菅直人はヤバい。
アメリカ映画なら途中でヘリが墜落するか官邸が爆発されていなければならないポジション。
消えていいと思う。

放射能の汚染を管理して最後の砦にしなければならない免震建屋に、
汚染された状態で乗り込み、放射能検査もスキップさせて、
現場の従業員達がいる目の前で恫喝。
もうクズですよ。
彼にも言い分があるでしょうが、現場の視点から見ると最悪な状態。

これならまだ阪神・淡路大震災で、自衛隊の出動を遅らせた村山富市の方がマシです。
彼は初動を間違えたけど、その後は全て現場に任せてサポートに回りましたからね。
菅直人は津波の被害をほっといて、専門外でもない原発対応にのめりこみましたからね。
恐らくですが彼は何かしたかったのだけど津波被害に対して無力ならば、
工学部で原発の知識が多少あるので、存在感を示したかったので、
無理に介入したのではと思っています。
まぁどの道、菅直人はクソの役にも立たない疫病神となったわけですが、、
というのがこの本を読むと分かります。

そして現場の奮闘がどのようなもので、未曽有な危機をどう潜り抜けたのか、
日本が終わる瞬間があったのだと分かります。

これは日本人なら、あの時何があったのか?
そして現場の人間が命を捨てる覚悟で、どう立ち向かったのかを知ることができる、
貴重な本でした。




死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発 (角川文庫)

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2019/01/31
  • メディア: Kindle版









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