『治天ノ君』東京公演 | 劇団チョコレートケーキ
初演、再演と観てきて、この再々演が一番よかった。
年取ったせいなのか大隈重信に腹立つ事もなくなっていたし、裕仁、牧野達の立場にも同じ事が言えた。
でも「仕方なかった」では説明しようがない、この事で翻弄された国民がいる事も事実。

天皇とは君臨すれども統治せず。
とはいえその人柄が国に反映されてる気がする。
象徴とはそういう事なのだろう。
明治、大正、昭和、平成を超えた令和に観るこの舞台で、より感じた。
おそらく平成と同じ様に、いや、より平和である治世になると令和を信じる。

原敬のシーンでは泣いた。
その後の大正天皇と皇后のシーンでも泣いてしまった。
原敬の忠義、忠誠なんだけど、それよりも人としての信頼というものを裏切ったという感じを受けて、
彼の無念さが心に刺さったからか。
それは天皇皇后でなく夫婦の繋がりでも同じ。




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