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風雷紡「天の秤」を観て [演劇]

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次回公演 | huuraibou
1970年3月31日。
羽田発福岡行き日本航空351便「よど号」が、赤軍派を名乗る9人によってハイジャックされた。
犯人グループは亡命のため、北朝鮮に向かうよう要求。

秤がゆっくりと動き始める。
片側に乗客乗員の命を乗せて。
もう片側は国家の威信か法の秩序か。
それとも・・・。

「剣なき秤は無力、秤なき剣は暴力」
これは、「正義」の物語である。

2022年に公演されているので再演となります。
実は前回はコロナで途中で中止になった作品であります。
芝居屋風雷紡「天の秤」を観て: その方が素敵日記帳
観劇後に、中止になったそうです。
ですので奇跡的に間に合った作品でした。

初演は観ることが出来ていて、再演となった今回と比べると、とても強度が増してると感じました。
説得力とリアリティがあり、ハイジャックされた乗客の気分を味わえました。
運輸大臣の狸おやじっぷりはニヤニヤして見てしまいます。
そこは現代の政治家も継承してますよね。

初演から唯一変わったのが、運輸大臣でして、
前回は伏魔殿に住む妖怪という感じで、
今回は老獪な政治家という感じで、
どちらのテイストも好きですね。

リアリティは本物のCAの指導があるのと、
前回培ったものが土台にあり、その上にあるのが良かったのかなと。

JAL側がコメディ色が強かったと前回は思ったのですが、
今回は落ち着いた感じで、全体のトーンが良かったです。

誰の心にも価値観にも天秤があり、左右揺れる人もいれば、
頑なに片側だけに傾く人もおり、正義とは?と考えてしまう。
山村政務次官の最期も山村家の天秤が元に戻ろうとした際の反動なのか?
何かを犠牲にした故なのかと考えてしまう。
3日間の公演期間は短いのが勿体無い!

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