Pitymanを観るのは2回目かな。
前回も元時間堂の阿波屋鮎美さんを目当てに見に行ったなぁ。
物語は近未来かな。
代理母が女性だけでなく男性もできる時代。
肉が昆虫(コオロギミート)で提供され、
生態系も壊れていそうな世界。
火星に行ける科学力はある。
とある代理母の施設の物語でした。
世界観の詳しい説明はなく、登場人物たちのセリフの端々を読み取ることになる。
最初はなんで男性が妊婦姿?と戸惑ったが、
妊婦となった男性の所作が女性と同じで、そのことにより男性の妊婦姿を受け入れていった。
代理母をする事でかなりの報酬が貰えるようだ。
お金目当ての人、10歳の子供がいるのに3回も代理母してる人、
初めての人、そして愛が深まり子供を持ち去る人…
腹を痛めて生んだから愛情が深まるという話もあるが、
現実は子供を殺したりもする。
この物語では帝王切開らしい。男性だから余計そうなるか。
誰のための代理母なのか?
依頼主のため。ドクターが語ることは正しい。
株主のための会社と同じ理論。
でも「愛」の権利は孕んで産んだ側にもあるのでは?
気持ちの問題。
難しい。
山が見えるか見えないか。
価値観、多様性。
何が正義とは限らない。
産まれてきた子供が魚でも愛せるのか?
腹の中で暴れる子供を愛を注ぐのが当然か?
それが魚でも?
物語では答えは出ず、後味は悪いかもしれないが、
それぞれが産んで、連れ去って施設を出た時の気持ちは本物なのだろう。
残った人が見たものは、、
ホームに帰ってきた子供たちだったのか。
そこには母なく帰る場所だけがある。
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