どこか行く舟

〔あらすじ〕

由香子は一人暮らし、三十五歳ってちょっとヤバい齢かもしれない。

郵便局のバイト、出会い系サイトが楽しい。

恋愛とごちゃまぜにしない。

わりきってくのがコツだ。

ある日出会ったのは、家庭集会に来てた男だった。

妻の紹介で支部の青年代表をさせられてる三十六歳の男。

由香子は熱心な信者の娘だったから、背徳?って笑いながら関係結んじゃった。

ひそかに、ふたつの半端な魂の間に、救いが生まれたのかもしれない。

2人芝居。
舞台セットはユキの部屋であり、客席から逢瀬を覗いてる感じになる。
ユキとてっちゃんの灯籠が、それぞれが流れていく途中に引っかかった場所が、
ユキの部屋だったのかな。

てっちゃんがユキに抱く感情はお客さんそれは勘違いと言われるやつで面倒だし、
ユキの心はビジネスなのか本音なのか化粧の様に見えない。。

ゆらゆらと交わされる会話は、
相手のことを思っているようで、でも自分のためなようで、
でもそれって仕方ないような、取り止めのない想いはどこかへ行ってしまう。



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