第1話『夕闇、山を越える』
第2話『宵闇、街に登る』
第3話『常闇、世を照らす』
第0話『やみのおふくろ』
という「闇の将軍」四部作を1日で、
ぶっ通しで観ました!
13時〜21時20分まで。
お尻がぶっ壊れた!壊し屋だ(笑)
でも、ずっと観劇出来た自分を褒めたい!

演る方も観る方も特別な日(田中角栄さんの命日)に、
1人の政治家がかけ登り、登頂して、落ちていく様を目撃した。
もし異世界転生モノの様に現代に角さんが居たら、どうなったかな?
SNSで佐渡島と陸続きなんてあなたの感想ですよね?と、演説の内容に根拠がないとかとか炎上するのかな?

政治家が多くと語らなくなったのは、マスコミも悪いが、国民も悪いのかも。
いつから揚げ足取りばかりになったのよ。
もちろん政治家も不正行為が根本原因にあるが。。
今作品のロッキード事件から始まり、リクルート事件、今のパーティ券のキックバックと歴史は繰り返す。

お尻がぶっ壊れかも(笑)お風呂で尻をマッサージしないと(^^;;
でもぶっ通しを完走した満足感が凄い!
テレビ東京の12時間時代劇を見た様な感じ。
毎年やって欲しい。

あと大阪万博で昭和館を作って、劇団チョコレートケーキの戦争六篇、パラドックス定数の東京裁判、JACROWの『廻る礎』、「闇の将軍」四部作を、毎日1作品を期間中に上演してもよいのでは!
これはレガシーだ!

あんな凄いものを見せてもらったのに、メルマガのキャッシュバックをもらってしまったのは、
ちょっと裏金に手を染めたような感じがする(^^;;
まぁこれは角さんから貰ったと思う事にする。


第0話『やみのおふくろ』(初演2018年/再演2018年)

上演時間:約20分

昭和21年、角栄は知人の誘いに乗り、国政選挙に出馬するも落選する。
いらだつ角栄に母親フメは「なぜ政治家になりたいのか」問いかけるものの角栄は答えることができない。
これはまだ政治家になる前の若き角栄とフメの短編劇である。すべてはここからはじまる・・・

全ての始まりの物語。
おふくろさんの語る言葉が予言となってる。
守った時はよく、守らなかった時は…
ぶっ通しで観たので、確かにあれを数時間前に見たのかと、
過去の思い出を思い出す擬似体験出来たかも(笑)



第1話『夕闇、山を越える』(初演2016年/再演2018年/再々演2020年)

上演時間:約1時間50分/(拡大版)の場合は2時間10分

昭和32年、岸信介総理が誕生。男たちは次の総理の座を目指し派閥を結成する。
岸信介、池田勇人、佐藤栄作は今もっとも若手で勢いのある田中角栄を自派内に取り込むべき男として誘うのだった。
盟友である大平正芳の誘い、愛人辻和子の想いが交差し、やがて角栄はある決断をする・・・

この時の派閥が脈々と現代も系譜があるのを見ると何も変わってないのねと思いつつ、
数は力であり、政治も数と改めて思う。
各陣営を向こうに回して立ち回るも、最後は義理を通すのはおふくろさんの力か。
初演から見てるが何度観ても面白い。


第2話『宵闇、街に登る』(初演2018年/再演2020年)

上演時間:約1時間55分

昭和46年、角栄は総理大臣への野望を自覚していた。
しかし現総理である佐藤栄作は実兄岸信介の意向により福田赳夫に禅譲することを決めていた。
角栄と福田、どちらの政治思想が世の中を動かすのか、思想と金が飛び交う史上最大の「戦争」の火ぶたが切って落とされた・・・

遂に頂点に昇り詰める角さん。
角さんのクーデターを間近に見てたんだよね。竹下登は…
あと元帥が元気!以前にも増して大きい(笑)
JACROWのTwitterのスペースで菅野さんのコメントを聞いていたので、
元帥が考えたら帝国議会からの議員なのだから大物なんだよねと改めて認識。
栄ちゃんの新聞嫌いは現代でSNSがあればね。
歴史が変わった?

李香蘭とか彼女も調べると一代記描けそう。
3時のあなたは記憶にないけど、山口淑子の次は扇千景とか政治家枠だったのかしらね。
角福戦争の約束反故は今の時代もあるよね。
ノーサイドなんて嘘ですから(笑)
第2話の『宵闇、街に登る』って、スターウォーズの帝国の逆襲ポジションだと思ってる。
ラストの竹下登の姿を見ると特にね。


第3話『常闇、世を照らす』(初演2020年)

上演時間:約2時間15分

昭和51年、角栄はロッキード事件で糾弾され、自民党を離党する。
それでも新潟選挙区民はトップ当選というエールを送り続ける。
勢い、裏で政治を操るようになり、「闇将軍」が誕生。
やがて、竹下登をはじめとする若手たちがそのことに不満を募らせるようになり・・・

田中真紀子の妾や愛人達への仕打ちはないわ…と思うが、
彼女からしたら自分の母親を苦しめた元凶なのだから、仕方ないのかと思いつつ…
そんな彼女も角さんが獲得した22万票から5万票で父の命日に比例復活もなく落選したのだった…
(中選挙区と小選挙区の違いはあるが)

竹下登に反旗を翻されて、
さらにその後に小沢一郎も竹下登に反旗をと繰り返して政権交代して自民政治をぶっ壊したが、
また自民政治に戻り、ロッキードではないが、また政治と金の問題が発生してる。
なんだ?このループは?
栄ちゃんに反旗を翻した時は、栄ちゃんは憤って終わった。
同じ構図で角さんが竹下に反旗を翻された時は、同じように憤ったが、
その後に餞別を渡すのは、角さんだなぁと思う。
だからこそ人がついてきたのだと。
その寛容さが真紀子にはなかったのだが。

真紀子の演説を温かい目で見守る角さん。
盟友の大平さん、元帥を失って、田中派もなくなって、闇に消えていく。
世を照らした光は何だったのか?

政治家の言葉に夢を見たい。そんな時代になって欲しい。
違いは分からないが初演の時より見やすくなった気がする。
圧巻だった。


各回約60分の休憩を挟む間に、フォロワーさんが笹だんごの画像をあげていて、
いいなぁと思っていたら、たまたまスタバに行く途中に見つけました。
闇将軍のおふくろさんが持たせてくれた笹だんご!ではなくて、
パンダ印の笹だんごです。
食べるのが楽しみ。


ぶっ通し観劇後の池袋はクリスマス色でした。
角さんが思い描いた日本になっているのでしょうか?
この光は全国でも同じなんでしょうか。裏日本でも。


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