劇団競泳水着
第十四回公演「りんごりらっぱんつ」
http://k-mizugi.com/
上京して、人に出会い、仕事をして、幾つかの部屋に住んだ。

そして今、私は一度この東京から出て行こうとしている—。



離れて家族。近づきすれ違っての恋人たち。友人も会いに来た。

今も、今までも、これからも、時間だけが平等に過ぎ去り、やがて誰にも訪れる、人生の節目の時。



あなたは誰かと一緒にいますか。

今夜、誰のことを想っていますか。

もしまた会えたら、どんな話をしてくれますか。



劇団員三人娘、一年半ぶりに勢揃いの本公演。

2010年の終わりを前に、それぞれの愛と別れを詰め込んでお届けする、劇団競泳水着流の群像劇。

評価は、星4つです。
★★★★☆

サンモールスタジオで観劇しました。
平日の夜なのに満席でした。
初めて観る劇団でしたが、人気あるようですね(;^ω^)

物語は、ある姉妹を中心に回ります。
母と姉妹のある時からのお互いの境界線を越えられない関係。
姉妹のある時からのお互いの境界線を越えられない関係。
それは姉の死によって、永遠に相容れることが無くなった。

姉の代わりに上京し、姉の夢?と思われたパティシエになる妹。
そこで、様々な人と関わり一つの答えと、
母との関係、姉との関係を少しずつ解決して、
最後には、自分自身を見つめ直す。
素敵な青春グラフィティでした。

恋愛体質で他人に依存している姉が、
実は、色々な人の心に影響を及ぼしていたという、
亡き人の思いというか願いが、そっと残した人の背中を
押していたという事実が、とても切なかったです。

姉の同級生の島田くんの想いが一番ぐっときました。
ずっと想って、ずっと護ってきたということに、
とても切なさを感じました。

ラストまでの結末を知ると、
みなさんがどんな演技をしていたのか、
非常に気になります。
最初からそうだったのか。。
もう一度観たくなりますね。

尚、1年間の休養になるそうなので、
再開を楽しみに待とうと思います。


あと、終演後に出演者の川村紗也さんの1人芝居がありました。
これがまた、本公演の余韻を破壊する芝居でした(笑)
いい意味で。
でも、本演目と同様に一つの親子の関係と旅立ちを表していたので、
ある意味リンクはしていたのかも。