映画の罪の声を観てきました。
140分の作品です。
原作は未読で、コミカライズ版のコミックを読んでます。
なのでコミック版との違いを感じて、
なるほど野木脚本だなぁという感想です。
ネタバレです。
子供たちが脅迫文を読み上げたテープの「声」は、罪の声です。
それがラストで救いの声になるのが野木脚本だと思いました。
あと真犯人である叔父の正義。
そして原作とは違う?母親が事件に関与しており、星野源さん演じる俊也とのやり取りで、
動悸を語ります。母親の正義。
そして母親は俊也に謝りません。
涙を流して後悔してるのでしょうが、
それでも母親にとって大切な父親の仇を取る方が重要だったと、、
叔父と同じ正義を貫き亡くなっていきます。
3人の子供を犠牲にした正義。
でも正義の鉄槌を下した側は、それでも正義だったと信じる(肉親の仇)しかなく、
やるせなくなります。
そして小栗旬演じる阿久津が事件記者を辞め、報道に疑問を呈していくのも、野木脚本らしかったです。
一方的な正義なんてものはなく、主観的な当事者たちがそれぞれの正義をもち、
それは悲しくも相容れないから、悲劇が起こったのだと。
そして、一番の犠牲者は生島一家。
望の安否だけは気になりました。
新感線の高田聖子さんと橋本じゅんさんがいい演技してました。
片方で泣かせ、片方で笑わせてもらいました。
そして生島総一郎を演じた役者さんの宇野祥平さんは画像検索した結果と異なる風貌で、
35年間逃げてきた総一郎を表現してました。
確かに彼に声を使われたあなたはどういう人生でしたか?
と聞かれたら、俊也は何も言えないはずです…
星野源さんの反応が全てでしたね。
フランス映画ならラストシーンはカットしてましたかね。
日本映画らしい余談だと思いました。
あと市川実日子さんと結婚したいです(笑)
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