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「PERFECT DAYS」を見て [映画]

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PERFECT DAYS 公式サイト
東京・渋谷でトイレの清掃員として働く平山(役所広司)は、変化に乏しいながらも充実した日々を送っていた。
同じような日々を繰り返すだけのように見えるものの、彼にとっては毎日が新鮮で小さな喜びに満ちている。
古本の文庫を読むことと、フィルムカメラで木々を撮影するのが趣味の平山は、いつも小さなカメラを持ち歩いていた。

観た時は年末で、映画館が混んでいて、前から3列目で見た。
でも映像がドキュメントテイストで、画面が4:3のテレビサイズだったので、
3列目でも画面の端が見られないとかなかったので、ちょうどよかった。

平山を演じる役所広司さんのトイレ掃除の迷いのなさ、
あの生活の偽りのなさを見ると、海外の人はドキュメントかなと思うのでは?

私たちは平山の決まった時間に、外から聞こえる掃除の音で朝起きて、
缶コーヒーを飲み、車の中でカセットテープで音楽を聴きながら現場に出勤して、
トイレ掃除して、昼ごはんの時に木漏れ日の写真を撮り、帰りは銭湯に入り、
そして居酒屋で飲んで、帰宅後に本を読んで寝る。

休日は、部屋の掃除をして、写真を整理して、写真を現像に出して古本屋で本を買って、
行きつけの居酒屋で女将さんや常連客と戯れる。

同じような日々を繰り返す。
淡々とした日々が映し出される。

でもそんな同じような日々なんだけど、
トイレ掃除の時に見上げる空は日々刻々と変わり、
昼休みの公園で食べる昼飯時には周りのベンチの人々は異なり、
居酒屋での周りの客は入れ替わる。

平山が公園で木漏れ日の写真を撮るように、
木漏れ日のように一瞬として同じことはない。

仕事仲間のお世話や公園で目撃する浮浪者が別の場所にいたり、
姪っ子が訪ねてきたり、妹が来たり、
女将さんが訳ありだったりと。
同じような日々に少しずつ変化が訪れる。

そして車中で聞くカセットテープの曲も毎回変わる。
変わらない生活をしている平山だけど、
こうやって少しずつ変化をしていっている。
それは誰もが。

それを
「PERFECT DAYS」
というのだ。

多分若い時に見たら、退屈するのかも。
アラフィフになり、残り人生がなくなっていく、
黄昏だから、より深くこの映画が沁みた。

「PERFECT DAYS」だった。

劇中で流れた曲をいつでも聴けるようにまとめてみた。
しゅうめいの「PERFECT DAYS」をApple Musicで聴こう。
https://t.co/h03rmNMJQ6

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