「ダーク・エイジ」 著者：那州雪絵 を読んで

～あらすじ～
高西知恵は未来からきた花"デストロイヤー"によって覚醒した超能力少女。
現在高3の知恵はバイトを始めるが、偶然、クラスの優等生、鳥井環と一緒になる。
環はバイトも器用にこなせない内気な少女で、いつも心に不安をいだいているが、
そんな彼女の目の前に"花"が…！？

私は、漫画の中の台詞を呟いて士気を鼓舞します。
その中でも、一番呟く台詞が、
那州雪絵作の「ダーク・エイジ」の主人公が、
友人に語りかけるこの台詞です。
「正体のわからないものは
わからないから不安なのよ
だから知らなくちゃいろんなこと
そして戦わなきゃね
大丈夫
負けないわよ」
という台詞です。

那州雪絵のフラワーデストロイヤーシリーズ
（と智美＆徹シリーズ）の完結編になる作品ですが、
この巻から読んでも大丈夫です。

このタイトルに表れているとおりに、
テーマは、ダーク・エイジ（暗黒時代）です。
作中では、鳥井環がその象徴です。

4分の1コマで、作者が語っていますが、
一般的な中高大生の学生時代の青春は、黄金時代で、
振り返れば甘い思い出だらけだと思われていますが、
実際はそうでない人もいる。
そういう今、学生で暗黒時代に居る人に、
もうちょっと頑張って大人になると、楽になるよということを
伝えたかったそうです。

それには、激しく同意します。
私の学生時代も暗黒時代でした。
特に高校時代には戻りたいとは思います。
あんなによく分からない授業を受け苦痛で、
さらに荒れていた高校なので、日々カツアゲから逃げてと
毎日戦場にいるような感じでした。
まぁ予備校もろくでもないところでしたし、
やっと大学に来て、学生というのを謳歌していたと思います。

今は、社会人となって、結構頑張れば、
嫌なことから逃げても大丈夫な感じになってきました。
（まぁこれを続けると成長しないんですがね。(^^;）

今、暗黒時代を過ごしている学生達に、
大人になるとほんとに楽になるよと多少だけどねと言いたいです。

あの頃の闇雲に不安でどうしようもないでいた感覚を
思い出させてくれる貴重なマンガだと思います。

今は、絶版ですが、早く文庫化を願います。

【楽天市場】ユーブック楽天市場店

【古本】ダーク・エイジ／那州雪絵