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「ひと夏の経験値」 著者:秋口ぎぐる を読んで [本]
~あらすじ~
「甘くてしっぱい、もぎたての経験値(青リンゴ味)」
当時のおれはまちがった方向に全力疾走だった。
それが楽しかった。
タナケン、正則、阪本、そして「おれ」こと友永達也は、男子校でテーブルトークRPGを遊ぶ仲間。
ある夏、美少女・菜々子が突如サークルに現れた。
まったくの初心者だという彼女にひとめぼれした「おれ」は、別れまでの1か月間、最高のシナリオで彼女をもてなそうと奮闘する。
そしておれたちと菜々子の最高の夏が始まる――。
ピュアでオクテなTRPG少年たちが織りなす、テーブルトーク業界初(?)のプレイヤー青春ストーリー。
ビバ!!90年代!!
今の中高生はTRPGというのは、知っているのだろうか?
きっとTRPGよりは、ネトゲをやっているんだろうな。
TRPGをやっていた者としては、
主人公達の行動は微笑ましく、そして同意でき、
懐かしさを思い出させてもらいました。
私はコンベンションとかには、参加していませんでしたが、
仲間で公民館を借りて、キャンペーンをやっていました。
D&Dとか、ソードワールドですね。
もちろん、男性のみです。
女性が渇望されて、居れば奪い合いになるという光景は、
よくわかります。
主人公が菜々子が来たときに、自分のキャンペーンに
凄い勢いで誘うというのは、自分が大学生の頃に、
TRPGサークルに入りませんかと、
学食で女性に声かけたときの心境と同じで、
共感を覚えました。
(今考えると凄い行動だと思います。キモイですな。。)
仲間のタナケンが、このままだと人生1ゾロだぞと、
現実?に目覚めて、離脱していくのが、
TRPGやオタクを卒業していく一つの例で、
自分は、1ゾロを選んだのかなと少々落ち込みましたが、
主人公達はそれでもTRPGを選らび、
台風が直撃する中、TRPGのキャンペーンを行い、
完結させようというプレイの模様は、
高校野球の試合を思わせる清々しさを感じました。
読後の清々しさ。
これは、90年代にTRPGをやっていた人だけが、
得られるプレゼントだと思います。
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