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ドリルチョコレート「あの世界」を観て [演劇]

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ドリルチョコレート「あの世界」
http://www.mc-r.com/pr/drill1402/index.html
平成26年3月、 平成の「力道山対木村政彦」と呼ばれる試合が 後楽園ホールにて行われようとしていた。
因縁と確執が幾層にも積み上げられたこのカードは、 始まる前から不穏試合、結末の見えぬガチンコ試合として、 プロレスファンの間で異常な盛り上がりを見せていた。
その試合前、控え室、当事者である有川マコトの横には、 かつて有川とタッグを組んでいたが膝を壊して引退し、 実家の駄菓子屋をたまに手伝っている櫻井の姿があった。
勝てば天国負ければ地獄、 そんな試合を前にして、有川はかつてのタッグパートナーである櫻井に トレーニング指南と試合当日のセコンドを頼んでいたのだ。
試合まであと一時間半。
それぞれの抱える事情と思惑がスパークリングフラッシュする控え室、 歓声と怒号が渦巻く空間に立ち入るまであと一時間半、 その先にあるものは、今はまだ、全て、憶測でしかない。
その憶測をあれこれと並べ立てて、二人は、試合前なのに口論で疲弊する。
そこへ来てアニータと呼ばれる女と、 プロレス記者がやってきて、 さながら4WAYマッチのリング上、のような控え室、 もう、リング上に向ける体力も無い、家に帰って寝たい、 しかしそれは押し込めて。

のちに「今年最もエキサイティングな試合」と呼ばれることになる試合前、 それよりもエキサイティングで、 しかし、惨めな瞬間があったことを、観客は、誰も、知らない。
繰り返す、試合まで、あと、一時間半。

評価は、星4つです。
★★★★☆

ドリルチョコレート二回目の観劇です。
MCRは1回しかないのに、
ユニット公演のほうが観た回数が超えました(^_^;)

元は二人芝居と言うことなのですが、
四人芝居になって、
より深みと物語が拡がったという感じでしょうか。
(二人版は観ていないですが(^_^;))

櫻井さんの本の言葉がズキズキと心に刺さります。
チャンスを手に入れた人が恐れをなして、
あっちの「世界」に行くのを躊躇する。
それは誰もが経験することだろう。
そして後悔することだろう。
だが、あっちの「世界」で失敗しても、
今立っている場所「世界」に戻ってくればよくて、
今の場所なんて安定しているようでしていない、
どうでもなる場所なのかもしれない。
大事なのはその切符は誰もが手に入れられるわけでなく、
チャンスを活かすかどうか。

いや〜ガツンと心に突き刺さりました。

全編プロレスネタがありましたが、
全日とか新日の全盛期に好きだった私には、
非常にツボにはまる内容でした。

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