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青☆組 vol.17 『初雪の味』鎌倉編 を観て [演劇]
青☆組 vol.17 『初雪の味』鎌倉編
http://theater.aogumi.org/?eid=1534802
これは、ある一家の4年間にわたる大晦日の夜を綴った物語。
評価は、星4つです。
★★★★☆
昨年最後の観劇でした。
大晦日に観劇なんて生まれて初めての経験。
そして物語がある家族の大晦日の物語。
これほど物語とシンクロした日はないだろう。
藤川修二さんの存在感が光る舞台だった。
青☆組の公演の父親的存在であり、
いつも支柱となっている人である。
今回は父親ではない叔父であるのだけど、
静かに雪のように見守る優しさに溢れた演技に、
心が温まった。
4年間の大晦日の一夜。
大きな事件もない。
家族の日常だ。
でも、命が静かに消えていく。
初雪が溶けるように。
言えなかったことを言おうとしたときは、
その人はもう居ない。
愛した人は自分から離れていく。
別れを経験していく兄弟妹。
最後に家がなくなるけど、
家と同じに見守ってきた叔父が居る。
きっと来年もみんな集まる。
そこに「家」があるから。
母親(叔父にとっては姉)の幻が、
叔父に向かって語る、
旅立たない事の勇気という言葉に心うたれた。
そう立ち向かうだけでない、
ただ護り続けることも勇気なのだと。
家族の絆を静かに考えさせられた。
そんな大晦日のお話。
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