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風琴工房「proof-証明-」を観て [演劇]
【Story】
ロバートは天才肌と言われた数学者であり、 シカゴ大学の教授であったが、 精神を病み、5年の闘病の後、亡くなる。
娘のキャサリンは、 父の数学の才能と不安定な精神を受け継いでおり、 孤独のうちに父を看取る。
父を亡くした数日後、 父の教え子であるハルが、 父の残したノートを検証したいとやってくる。
また、ニューヨークからやってきた姉のクレアと 家の売買を巡り激しく対立する。
葬儀の夜、ハルはキャサリンを、 昔、見かけたときから気になっていたと告白し、 ふたりは夜を共にする。
キャサリンは大切なノートをハルに託す。
そこには、世界中の数学者が解こうとして叶わなかった、 ある「証明」が書かれていた。
そして・・・。
評価は、星4つです。
★★★★☆
「proof」というのは最近よく見たタイトルでした。
ダルカラの谷賢一さんの公演なんですがね。
幾度も再演されており、さらに今回も同時期に公演がありました。
そっちも観たかったのですが、風琴工房版を観ました。
会場はとあるビルの会場。
これはまた全面ガラスの開放されたホールでした。
昼の回を観たのですが、夜の回も観たかったなぁ。
昼だと開放感がとてもあって、
ラストシーンが映えたけど、
夜だとあの夜のシーンがもっとグッと来るものになっただろう。
つまり両方見ないといけないのか(笑)
ロバートが再度壊れていくときの悲しさ…
キャサリンが狂っていると思わせつつ、
天才であったという事実。
クレアが実際は家計を支えていたであろう、
縁の下の力持ちとしての家族への支え方。
ハルのどこまでが真実か分からない思い。
誰もが数学の公式では溶けない複雑な事情と思いを
舞台上に吐露していて観ていて苦しくなった。
だからこそラストの青空に拡がる下で「証明」をする二人が眩しかった。
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