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青☆組 『十二月八日』を観て [演劇]

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舞台は東京。
日米開戦のその日、女達はいかに生きたのか。
太宰治の短編小説を、吉田小夏が瑞々しく大胆に翻案。
昭和十六年から 80 年の時を経た令和五年の十二月に、新作群像劇として上演する。

私的に本公演は2017年の「グランパと赤い塔」以来の青☆組の公演でした。
(2021年の『ぞうれっしゃがやってきた』を本公演としなければね)

太宰治を原作としているが、太宰治の言葉なのか、吉田小夏さんの言葉か分からないが、
冬のような凛とした美しさがあり、市井の生活に忍び寄る陰を表してた。

突然のラジオから聞こえる開戦の知らせ。
それは今のSNSで入ってくる紛争ニュースの様。
だからと言ってすぐに今の生活が変わらない。
だけど段々と生活が変わっていく様が露わになるのだけど、
それが逆に怖さを感じさせる。
そんな中でささやかな楽しみや苦悩が愛おしくなる。

日本は勝っていると放送では聞こえ、
皆お国のためと頑張る。
それは銃後の世界、まだ前線ではないから(空襲がない頃)。
そんな中で既に旦那さんが支那戦線で亡くなっている奥さんがいる。
死んだ旦那さんは英雄でもなく花が散るように亡くなった。
それでも日常が続いていき、庭の花はまた咲くのだ。

やっぱり青☆組の劇は好きだなぁと改めて認識。
そして平和である意味を考える。
物語と同じ十二月に観れたことを感謝。

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