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明後日の方向「赤目」を観て [演劇]
赤目 | 明後日の方向 行き先を探すための公演
元時間堂の黒澤世莉さんが立ち上げた演劇ユニットのお披露目(行き先を探すため)公演です。
出演者に懐かしい名前があり、菅野さん、直江さん、國松さんと時間堂のメンバーが居ましたね。
パンフを見ると演出助手にヒザイさんが居ましたね。
あと受付にはやよトレ/やよ飯でお馴染みの(違うだろ)中谷さんと久しぶりに挨拶できて、
懐かしさを感じて入場。
セットはシンプル。
舞台があるのみ。
上演時間が休憩込みで2時間45分という恐怖を覚えながら、
幕が上がりました。
紙芝居が斜陽の時代。
これを聞いて、講談を思い出した。
講談師が斜陽になり、紙芝居や活弁士に衣替えしていったという話を。
それがまた斜陽になるのか。
テレビのために。
吉やんが見せる紙芝居。
段ボールなんですが、、
紙芝居の話である一揆の話も劇中で表現されるが、
斧でなく新聞紙を持っている、、
最近、セットや小道具のディテールの細かい芝居が多いので、
想像力が欠乏していました。
頭を切り替えます。
段ボールが紙芝居、新聞紙が斧に見えた頃、
劇中劇というのか「赤目」の世界に深く魅せられていきます。
松造がどうなるのか?
もう紙芝居の続きが気になる一人になっていました。
三郎が描いた最初の一揆のラストより、赤目のラストはより良くなっているのですが、
三郎自身が納得していません。
先生が吉やんの紙芝居のことを志から勘違いしていたように、
吉やんサイドからはただ生きるために必死にやっていただけで、
高い意識だけで食べていけるわけもなく、
そこは松造たちにも当てはまるような。
そして戯曲が書かれた時代の成田闘争や全共闘のことが暗に示されているのかなと思った。
この戯曲が50年以上前のものとは思わず、
令和の世にも通じるものがあるのが、凄いと思いました。
この公演で新しい役者さんを知ることができ、
特に蔭山ひさ枝さんが気になりましたね。
明後日の方向が今後どうなるのか?
もちろん同じ方向に追いかけたいと思いました。
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