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「富士見町アパートメント 2022」を観て [演劇]

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あらすじ
舞台は、あるアパートの一室。
同じ舞台装置で、赤堀雅秋とマキノノゾミが描く、それぞれ1時間の物語。

赤堀雅秋作 「海へ」
山盛りの灰皿。食べ残しのカップラーメン。足の踏み場もなく散らかった部屋。
この部屋の主だった男、岡田勝は3日前の元旦に自殺した。
通夜の夜。勝の弟である岡田響(アキラ100%)は、遺品を片付けに訪れている。勝の同級生、伊藤(須賀貴匡)と金子(瀬尾タクヤ)は、
大晦日に金子が勝に貸した10万円を探すために訪れたはずだが、一向に探す気配もなく、くだらない遊びで時間潰しをしている。
突然訪れる階下の住人(大鷹明良)、金子が呼んだデリヘル嬢ミカ(本間日陽)と、3人の喪服の中年男たち。通夜の夜は更けていく…

マキノノゾミ作 「フーちゃんのこと」
愛妻に先立たれた秋山実智(半海一晃)が1人で隠居暮らしをしている部屋。
時々様子を見に来ている孫の亜美が、昨日新宿でバッタリ会ったと言って、実智の旧友、
藤田風太郎こと通称フーちゃん(中村雅俊)を連れて来る。
フーちゃんは、また一緒に組んで仕事をしようと実智を熱心に誘う。
実は、実智の表向きの仕事は公認会計士だったが、裏の顔はその世界では名の知れた詐欺師だった。
もう足は洗ったと誘いをはねつける実智だったが…

「海へ」
アキラ100%演じる響がよかったなあ。
途中双子の兄である勝を演じるのだけど、
そこから響であって、勝のようで、その境界が散らかった部屋のように崩れていって、
ラストのトイレに溜めていた、それぞれのちんげを流して海へと呟くのは、
彼らの追悼の儀式のように見えた。
あと独居老人が怖かった、、これから数年んであのような人がわんさか生まれるのだ。
どうなる日本?
中年男の悲哀がありつつ、少しだけ希望もあり、
僕はエマニエル夫人のDVDが見たくなった。
それは少年の憧れだったのだから。

「フーちゃんのこと」
中村雅俊さんがカッコいいい。そして適当(笑)
こんな詐欺師が居たら、そりゃやられるなぁ。
この設定で2時間ドラマ見たいかも。
凄い魅力的で二人のコンビがどうなるか続きが見たいですね。

両方ともコンセプトの同じアパートの部屋を使っているが、
奇しくも両方ともアパートから飛び出していく話になっていましたね。
どこか閉塞された世界が、アパートの部屋を表しているのかも。



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