劇団競泳水着『暫しのおやすみ』を観て

劇団競泳水着 #21 新作本公演 『暫しのおやすみ』

東京で芸能活動をする藍とみなみ。
週刊誌報道により活動自粛を余儀なくされた藍は、姉の家に身を寄せる。
順調に仕事を続けていたみなみは、スタッフとの関係をきっかけとして自信を失い、休暇をとる。

二人は、それぞれの家族や知人と久しぶりの時を過ごす中で、
ある女性アイドルの「休養」を知ることになるのだが……。

芸能界とその周りの人々の、
別れと再会と、
厳しく優しく降り積もる時間を巡る物語。

藍に憧れるみなみ。そしてその後輩の円華。
藍の姉の美子。
皆、藍に憧れる人々。

そんな中、藍が不倫で芸能界を休養。

姉の友人であり、義理の妹である純を含め、
雨宿りしているように静かに待っている藍を温かく見つめる。

姉も夫婦問題を抱え、みなみもマネージャーの独立や新人の台頭、
そして友人アイドルの休養など問題を抱えたまま活動していく。

止まった時間の藍。
動いている時間のみなみ。

劇的なことは起きないけど、
周回遅れであったとしても、
いつかは同じゴールにつける。
そして雨はいつか止む。

時間が解決するって言うけど、
決して時間だけでなく、
かといって家族友人だけで解決するわけでなく、
やっぱり時間が必要で。

芸能という海の水面を観ていたような、
静かなでも確実に心が温まる物語でした。

不倫だ、SEXだ、EDだという劇団競泳水着もいいけど、
私はりんごりらっぱんつのような、こういうテイストの劇団競泳水着が好きです。

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