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パラドックス定数「東京裁判」を観て [演劇]
おそらくあと一時間もすれば、
此処は傍聴人で溢れ返るだろう。
煌々と照らされたその空間の片隅に、
彼ら五人の席がある。
弁護団主任弁護人。
「人類の知る最重刑」
を求刑する検察団を相手に、
彼らは真っ向から勝負を挑む。
個人の尊厳をかけた、言葉の戦い。
1946年、東京、市ヶ谷。
極東国際軍事裁判所本法廷。
祭りの落とし前をつけるべく、
世紀の裁判が開廷する。
評価は、星5つです。
★★★★★
俳優座で見たときよりも場の雰囲気が増してましたね。
pit北/区域の客席に向かう下の階段、低い天井、閉塞感がゾクゾクとしました。
真正面の席に座り、台本を読んでいたので、心の中でキーナン検事を演じてました(笑)
これで最後。
年の最後に観劇してもよいかな、
前説で本日は東京裁判で死刑判決を受けた人の死刑執行日ですと
野木さんが語ってました。
広田弘毅さんもその一人。
史実を知りつつ弁護団の必死の抵抗を見守るのは悲しいものです。
「文明に対する宣戦布告」法の訴求という法律の禁じ手を犯した者は文明に泥を塗ってないのかい。
裁判長閣下!
たとえこういうことになるとしても、諦めず異議を唱えていく。
後悔だけはしないために。
そんな勇気をもらった気がする。
あとパラドックス定数カレンダー2016!嬉しい!
発売ないことを異議を唱えた甲斐がある。
また1年戦える。
写真撮影は許されたのだけど公開は上演期間中は避けてという野木さんのお言葉に従って、
やっとこ公開。
開演前の弁護側席。
終演後の弁護側席。
戦いは続いていくのだ。。
確かにこの劇場にピッタリな演目でしたね。
素晴らしかった。
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