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JACROW「闇の将軍」シリーズ・一挙3本立てを観て [演劇]

2020-11-09T21:13:11.JPG
次回公演 アーカイブ | JACROW Official WebSite
なんと一日三本も合計6時間も観劇しました。
各話ごとに1時間休憩ありました。
それでも観る方も覚悟がいますが、演じる方も大変だと思います。
3作品全て出る俳優は特に。
というか田中角栄を演じる狩野さんが一番負荷が大きい演目ですよね。
ほぼ出ずっぱりですから。

JACROW 『夕闇、山を越える』
初演、再演と観ています。
なのでお母さんが男じゃない!?で、驚きました(笑)
角さんが最年少入閣するまで圧巻。
一気見なので疲れるかなと思ったけど1本目はあっという間でしたね。
字幕の安倍晋三総理大臣が、やっと前首相になりました。
てっきり憲法改正を果たすかと思いましたが、3代でもダメなら永遠に無理なような気がします。

角さんの演説は実際にあんな感じだったのかな。
狩野さんの言葉の力に魅了されます。
投票します。
最近は利益誘導になるから演説で、はっきりと誘致する系は聞かないですね。
クリーンになったから。
クリーンを国民が望んだのに…常に国民が正しいか?福田さんの言葉が刺さる。

現代の視点では、岸、池田、佐藤の3人は正しいことを言ってる気がする。
そして角さんの地方に道路の話。
これは光回線に変わり、テレワークで仕事の格差がなくなるかもと。
でも物流あってこそなので、やっぱり道路大切だよねと思った。

政治家に女性が一人もいないのが時代ですね。
そして、私的には現役時代を見たことない総理大臣アベンジャーズ。
ほんの60年前の物語。
近代史はやっぱり面白い。


JACROW『宵闇、街に登る』
中曽根、竹下と記憶に残る元首相が登場。
中曽根さんって角さんと同年代だったのですね。
長生きしたなぁ。
そして竹下登役の今里さんの最後の表情と視線に鳥肌が立った、、歴史は繰り返す。
次回が気になる。
角さんが最年少宰相となったが54歳なのね。
岸さん見てるとそれは若いとなるね。
日本列島改造論。素敵な言葉。

佐藤、福田、三木、角さんと狸の化かし合いというか、清洲城の会議のような感じ。
夕闇が料亭政治なら、これは密室政治そのもの。
そして簡単に協定を破るのもいい(笑)
まさに政争。
そして角さんの陣営の古参組のジジイどもが元気なのもいい(^^)
老家老みたいで。

そして、さらに女性比率が減る。
政治が男のものだった証左。
直接命のやりとりはしないが、政治家生命のやりとりを感じて、全く飽きない2時間でした。


JACROW 『常闇、世を照らす』
ラストシーンの角さんの笑顔で涙腺決壊でした。
角さんの光が強かった故に出来た影も大きかった。
光がなくなり、和子や昭子も真紀子から熾烈な仕打ちを受けることになる。
真紀子も器は角さんに似てたが中身がなく、それが後の落選に繋がる訳で、巨星墜つの影響を感じた。

縁の下の力持ちで影響力で影から支配というのは、首相になってない若手からすれば面白みがないよね。
角さんは首相経験してるけど。
逆に経験したが上に、もっと力がないと務まらない。
盟友大平さんも倒れた位だから、竹下にはもっと強くと親心があったのだろうね。
あと自分がもう一度やりたいというのもあるのかな。

ロッキード事件がなければ、安倍さんのように角さん二度目があったかも。
その時は長く政権運営出来て、日本がどんな国になったかは興味深い。
竹下、金丸は角さんが佐藤から離脱したように、角さんから離れ政界を牛耳たが、佐川急便事件で失脚と歴史は繰り返される…

角さんを支えた人が亡くなっていくのは悲しいね。
一気見で若き日を見てるから余計に感じる。


やる方も見る方も大変だけど一気見ならではの醍醐味。
角さん演じる狩野さんの横顔が角栄に見えた瞬間があって、多分角さんが降りてきたんだと思った。
素晴らしい3作品でした。




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