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teamキーチェーン「雨、晴れる」を観て [演劇]

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雨、晴れる | teamkeychain
​赤提灯が立ち並ぶ下町の飲食街。その中でも老舗の居酒屋「日和」。

いつも明るい店主(白石茜)は亡き夫の残したこの店を切り盛りしている。
茜と家族を慕い集まる常連客は個性豊かな人々。
ご近所でもあるオカマバー「翠」のママ(みどり)と店員(チャコ)、
不妊治療中の夫婦(紺野泰久・紺野藍)、親権争い中の女性(赤木)、
片思い中の大学生(きなこ)、新聞記者(桃井)……

そして茜の娘、美紅と蒼依。
蒼依は身体の性と心の性のずれに違和感を感じて生きてきた。

ある雨の日、蒼依はそのことを家族に告白し
「蒼太」として生きることを選択するが……

初めての団体。
ボビさんこと山本佳希さん目当てで。
相関図を見た時に、山本佳希さん演じるお父さんは、もっと固い政治家で壁になると思っていましたが、
意外と軽く、店を覗く所や不審者としてオカマに連行される様には笑わせてもらいました(笑)
蒼太の姉にちょいちょい突っ込むところも面白かった。

お話はふんわり系だと思ったら、意外と堅い芯があり、色々と考えさせられました…
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とはいえGWにぴったりな心が晴れる気分になりました。

SNSでリアルティがないとか事前に感想見て、不安になりましたが、
ここに本物の性同一性障害やXジェンダーなどのリアルを持ち込んだら、
地獄な物語になると思いますので、ちょうどいい塩梅なのではないでしょうか。
逆に言えば、性同一性障害の方が置かれている現状というのが、物語を超えるものであると、
証明していることになり、それはそれで心苦しくなります。

セットが立派であるし「日和」みたいな居酒屋あったら通うよねと、そう思わせる雰囲気でした。
ただメニューに唐揚げと炒飯は欲しいかな(笑)

蒼太が感じた辛さは、琥太郎の様な悪意が常に何だと思うと、とても辛い。
そしてジェンダーの前にオカマと言われてた人はもっと辛かったのだろう。

この国の民法は明治時代に作られたものをベースにしていますし、
家族法においては昭和20年代の価値観でつくられています。
なので、個人的には法律を新たに作るより、
真正面から、憲法24条1項「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立」とされており同性が想定されていないのを、
憲法改正して、国のグランドデザインを変えてから、各種法律をもう一度しっかりと作り直すべきだと思います。
今は改正法をやりすぎて、どれだけ法律が多いことか、、

出演者で気になったのは、やはり蒼太を演じた三澤さん。
昔の言葉だとオナベとなるのでしょうが、実に上手く表現していました。
あと、オカマ店長かな。
それ以外の方々ももちろん魅力的でした。
あと琥太郎というこの物語の中で唯一の悪役を演じた津田さんもよかったです。
(これだけ良い人の中で、悪人をやるのはね。辛いよねと思うので)

また次回作が見たくなる団体を知ることができたので、よかった。


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