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Pityman「みどりの山」を観て [演劇]

2020-10-11T16:59:45.JPG
MITAKA"Next"Selection 21st Pityman『みどりの山』 | 公益財団法人 三鷹市スポーツと文化財団
Pitymanを観るのは2回目かな。
前回も元時間堂の阿波屋鮎美さんを目当てに見に行ったなぁ。

物語は近未来かな。
代理母が女性だけでなく男性もできる時代。
肉が昆虫(コオロギミート)で提供され、
生態系も壊れていそうな世界。
火星に行ける科学力はある。

とある代理母の施設の物語でした。

世界観の詳しい説明はなく、登場人物たちのセリフの端々を読み取ることになる。
最初はなんで男性が妊婦姿?と戸惑ったが、
妊婦となった男性の所作が女性と同じで、そのことにより男性の妊婦姿を受け入れていった。

代理母をする事でかなりの報酬が貰えるようだ。
お金目当ての人、10歳の子供がいるのに3回も代理母してる人、
初めての人、そして愛が深まり子供を持ち去る人…

腹を痛めて生んだから愛情が深まるという話もあるが、
現実は子供を殺したりもする。
この物語では帝王切開らしい。男性だから余計そうなるか。

誰のための代理母なのか?
依頼主のため。ドクターが語ることは正しい。
株主のための会社と同じ理論。

でも「愛」の権利は孕んで産んだ側にもあるのでは?
気持ちの問題。

難しい。
山が見えるか見えないか。
価値観、多様性。
何が正義とは限らない。

産まれてきた子供が魚でも愛せるのか?
腹の中で暴れる子供を愛を注ぐのが当然か?
それが魚でも?

物語では答えは出ず、後味は悪いかもしれないが、
それぞれが産んで、連れ去って施設を出た時の気持ちは本物なのだろう。

残った人が見たものは、、
ホームに帰ってきた子供たちだったのか。
そこには母なく帰る場所だけがある。




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